蝶

富士葵「なんでもないや」を聞きながら。

いい歳をした男性なのだけど、・・・時々、音楽を聴きたくなる。

いい歳をした男性なのだけど、感性に触れるのはどこかはかなげで力強さを持っているモノ。

いい歳をした男性なのだけど、富士葵というバーチャルユーチューバーに沈んでいくエネルギーを引き上げてもらったりする。

見せたいモノを強引に見せるテレビを点けずに暮らす少数派の変わり者。

好きなものの話くらいさせてほしい。

バーチャルユーチューバーを知ったのは今年2018年の3月頃だった気がする。

アニメオタクたちの次のおもちゃがこういうヤツなのかな…なんて感じで、特別ガッツリ入れ込む人ではないけれど、『(オタク受けを狙って)媚びてない』キャラクターの構図に気付くと、入りやすいかった。

個性の具現化。

夢を持った人々の作品。

そんな風に見えた。

女性キャラばかりである偏りはまあ、あるけれど、それはリアルな女優と俳優の価値と同じ。

(当時の)芋っぽいキャラクターデザインは逆に、個性の「原石」で良かったのかもしれない。

みんながみんな、オタク向けに巨乳でツンデレだったり幼女だったりのキャラを演じられたら、普通の人は…同じ日本人であること自体恥に思ってしまうだろう。

時々歌の動画をあげてくれるチャンネルだった。

夕暮れから夜になる諏訪湖を背景に聞こえてきた歌は、物静かで悲し気で力強さを持っていて…横目でBGM代わりに流れていた動画に「えっ?」と釘付けになった。

原曲は知らない。

「君の名は」という有名なアニメ映画の主題歌らしいけれど、テレビを見ない自分には映画のごり押しは通用しない。

暮れていく諏訪湖の実写映像を背景に、富士葵が弾き語りをしている編集動画。

のちのち歌い方自体「独学」だという驚愕の事実を語ったりもする。

レッスンで過呼吸だー、イベントで号泣だー、と、強引に中身のない話題を話題にしようとするテレビのお遊戯アイドルや芸能人とワケが違う。

本当に「おうた」が好きで自分の「好き」な歌い方を磨いてきたんだろうな。

男性なら西城秀樹や氷室京介、桑田佳祐など、「ああいう歌い方」という歌唱技法に影響を受けたりする、

女性なら小室奈美恵や倖田來未、小室ファミリーや椎名林檎やらパフィーやら、例えが古いけれどとにかくコピーが上手いかどうかが「歌が上手い」と思われていた時代があった。

日本の場合、通常、思春期にそんなテレビの有名人の影響を受けてしまう。

人気者は自分自身が空っぽでも他人や自分ではない何かの話題をいじることで人気を取るから。

富士葵、誰のマネでもない。

あえて言うなら、中学・高校時代の合唱コンクールのまま、その歌唱力を最大レベルに育てた感じ。

かっこよく・うまく聞こえるように変化させた「ああいう歌い方」の歌手たちが絶対かなわない力を持っている。

中の人が何歳なのか知らないけれど、ありがとうございます。

ここの制作会社さん、感じが良くて好き。

その後の葵さん。

自由に素敵な個性を輝かせていってください。

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